Y house

京都は上京区、駅に程近い便利な立地にあるマンションの1室をフルリフォームしました。
新築時より長い時間が経過していること、隣接道路が幹線道路で交通量が多いこと等を考慮して断熱、防音に配慮した計画となっています。
 
元の間取であった和室は使用することがないので撤去し、LDKに取り込み広くしました。
RC造のため各所に大きな梁があり、以前の間取では天井が梁や設備配管にあわせてガタガタな形をしていたのですが、棚やコーナー、収納等をちりばめて全体にすっきりとさせてあります。
 
内装は白と無垢のフローリングを中心としたナチュラルな雰囲気に、タイルや建具の黒い金具がアクセントとなっていて、施主様にお似合いの素敵な空間となりました。


以前の玄関ホールです。奥行きの深さと天井の梁型の複雑な形状が気になります。


改修後の玄関ホールです。LDKへの入口ドアの位置を変え、梁型は間接照明と折上天井を造作してデザインしました。天井を以前より高くしたことと仕上材のピーリング材と光の流れがあわさることで広さを演出しています。


以前のリビング。和室が右手にあるため少し狭い空間でした。


使わない和室を撤去してリビングに取り込みました。奥の窓面の壁は防音断熱を考慮して設置した二重サッシの厚さを利用して多目的に利用できる棚とニッチを設置しました。


以前のキッチン・ダイニングです。
キッチンとダイニングがシンクと吊戸の間の開口だけで繋がっているため一体感が無く、またダイニングは梁型やダクトを通すための下がり天井により複雑で圧迫感のある空間でした。


キッチンは吊戸を取止めダイニングと一体の空間とし、広さを演出。コンロ脇のタイルがアクセントになっています。
以前の梁型や下がり天井は収納や本棚、お子様のお勉強コーナーなどを設置し、すっきりと納めました。


以前の和室です。
今回は利用することがないので撤去しました。


和室を取り込んだためLDKが一体となり広くなりました。
収納も十分に確保できています。


以前の寝室です。
広いクローゼットはあったのですが、出入口ドアと干渉して使いにくい間取でした。


ドアの開き勝手をかえ、クローゼットも施主様がお持ちの洋服等の収納量にあわせて棚やハンガーの配置を決めました。
床も無垢のフローリングに変え、ナチュラルで気持ちいい寝室になりました。


以前の洗面脱衣です。
収納がなく、洗濯機を置くとそれでいっぱいの空間でした。


改修後の洗面脱衣室です。
無印良品さんのキャビネット関係が入るよう調整した棚板を設置。
洗濯機スペースを奥に設置して広さも収納量もしっかり確保しました。


以前の洗面化粧台。
規格型のもので収納量もそこそこですが、改修後のイメージにあわないのでこちらも前面改修しました。


改修後の洗面化粧台です。
規格品の洗面化粧台は使用せず、造作しました。鏡下のタイルとニッチのタイルがポイントになっています。水栓は掃除を考慮して壁出しに、ボウルはTOTOさんの実験用シンクを流用。広くて深さがあって使いやすいシンクです。
スイッチ、コンセントプレートも雰囲気にあわせて少しレトロなものを設置。
カウンター下にも収納棚を用意しました。